高血圧・脂質異常症

高血圧

本態性高血圧症は、二次性高血圧症を除外した原因が明らかでない高血圧であり、高血圧の90%以上を占めます。

血圧を規定する末梢血管抵抗と心拍出量いずれかの増大、あるいは双方が関与しており、遺伝要因が60%、環境要因が40%といわれています。環境要因としては、食塩摂取過多と肥満が大きな要因です。

高血圧が長く続くことによって、心臓・血管・腎・眼底など全身の臓器障害が発生します。代表的な高血圧合併症としては、脳血管障害、心肥大、心不全、冠動脈疾患、腎障害があります。

診断は血圧測定が基本で、診療所における血圧測定では、少なくとも2回以上の異なる受診時の安静座位の血圧値が収縮期血圧で140mmHg以上、拡張期血圧で90mmHg以上の場合に高血圧と診断します。家庭血圧では135/85mmHg以上が診断基準となります。

高血圧においては、持続的に140/90mmHg以上の血圧上昇があるかどうか、早朝高血圧を確かめる必要があります。早朝の血圧というのは、非常に重要な数値なため、家庭血圧計(上腕で測定)を購入してもらい、血圧手帳に1ヶ月分の血圧をつけてもらっています。

食事・運動療法、特に減塩についても説明して、できるかぎり実行してもらいます。
高血圧症は塩害といわれるぐらい塩分の関与が大きいのです。
最近では、塩分のみならずカリウムはやカルシウム、マグネシウムの摂取の重要性も同時に強調されています。いわゆるDASH食に近いものも推奨しています。

高血圧の薬

薬物治療を開始するかどうかは、日本高血圧学会の基準を参考に、「初診時に開始する場合」、「1ヶ月から3ヶ月経過みる」または「半年経過を診る」など患者様により、様々です。

降圧剤も様々あります。おひとりお一人の病態をよく診させていただいて、最も適切なもの、日本あるいは国際的基準にあわせて選択していきます。御希望によりジェネリック医薬品の使用も積極的に行います。

2次性高血圧

遺伝的背景や生活習慣、ストレスがからみあっておきる「本態性高血圧」が、高血圧症の大部分を占めますが、なかには2次性高血圧といわれる腎臓の血管の異常やホルモンの異常(アルドステロンなど)によってひきおこされる高血圧もあり、それを見分けていきながら、お薬の選択などを行ってまいります。

脂質異常症

脂質異常症が疑われる方には、まずはコレステロール値、中性脂肪値、HDL値、悪玉コレステロールであるLDL値を測定していただきます。その値から動脈硬化学会の基準に沿って虚血性心臓病のリスクを分類して治療法を決定します。
さらに必要に応じてさらに詳細な脂質系の検査を行う場合もあります。

食事・運動も重要なポイントとなりますので、アドバイス・サポートしてまいります。

内臓脂肪がたまり、腹囲が一定以上あり、かつ血糖値の上昇か高血圧か、中性脂肪の上昇あるいはHDL(善玉コレステロール)の低下を合併している状態をメタボリック症候群と定義しています。それぞれの異常は軽度であってもいくつかの危険が重なり合うことで心臓病(心筋梗塞)や脳梗塞になる危険が非常に高くなることを警告しています。

リスクが高い方の場合は、食事・運動のアドバイスだけでなく、すぐに薬物治療を併用する場合もあります。脂質代謝改善薬にも種類がいくつもありますのでその方の代謝異常に応じた適切な薬物を選択して使用します。

また、アルコールを飲まないのに肝臓に脂肪肝が起こってくる状態も関連があり、肝硬変から肝臓癌へのリスクとされています。ウルソデオキシコール酸、一部の脂質代謝改善薬糖代謝の改善薬で治療効果があることがわかっています。

当クリニックでは、血管年齢の測定(血管の硬さ)をして動脈硬化の程度を判定したり、カラードップラーエコーによる頚動脈エコーで頸動脈の壁の厚さ(IMT)を測定したり、プラークというコレステロールの塊が頸動脈に存在しないかなどを調べます。
提携病院にて脳MRI,MRA,頚動脈MRA、下肢動脈MRA、内臓脂肪面積の測定を行い参考とします。

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