高血圧・高脂質血症・メタボリック症候群について
生活習慣病として当院でも非常に多くの患者さんが訪れられます。
高血圧に関しては、まずは、持続的に140/90mmHg以上の血圧上昇があるかどうか、早朝高血圧(非常に危険)を確かめる必要があります。このため家庭血圧計(上腕で測定)を購入してもらい、血圧手帳に1ヶ月分の血圧をつけてもらっています。
食事・運動療法、特に減塩についても説明して、できるかぎり実行してもらいます。
高血圧症は塩害といわれるぐらい塩分の関与が大きいのです。
薬物治療をいつ開始するかは、日本高血圧学会の基準を参考にして初診時に開始する場合、1ヶ月から3ヶ月または半年まで経過を見る場合などいろいろです。
降圧剤にはいろいろな種類がありますが、それぞれの患者さんの病態に合わせた最も適切と考えられるものを日本あるいは国際的な基準に合わせた形で選択します。
御希望によりジェネリック医薬品の使用も積極的に行います。
また本態性高血圧(遺伝的背景や生活習慣、ストレスがからみあっておきる)が高血圧症の大部分を占めますが、なかには2次性高血圧といわれる腎臓の血管の異常やホルモンの異常(アルドステロンなど)にいよってひきおこされる高血圧もあり鑑別が必要です。
高脂質血症(脂質異常症)に関してはまず、コレステロール値、中性脂肪値、HDL値、悪玉コレステロールであるLDL値を測定して、この値から動脈硬化学会の基準に沿って虚血性心臓病のリスクを分類して治療法を決定します。
さらに必要に応じてさらに詳細な脂質系の検査を行う場合もあります。
もちろん、食事・運動についてのサポートなり、指示を行います。内臓脂肪がたまり、腹囲が一定以上あり、かつ血糖値の上昇か高血圧か、中性脂肪の上昇あるいはHDL(善玉コレステロール)の低下を合併している状態をメタボリック症候群と定義してそれぞれの異常は軽度であってもいくつかの危険が重なり合うことで心臓病(心筋梗塞)や脳梗塞になる危険が非常に高くなることを警告しています。リスクが高い場合には食事・運動療法はもちろんですが、すぐに薬物治療を併用する場合もあります。脂質代謝改善薬にも種類がいくつもりますのでその方の代謝異常に応じた適切な薬物を選択して使用します。
また、肝臓にアルコールを飲まないのに脂肪肝が起こってくる状態も関連があり、肝硬変から肝臓癌へのリスクとされています。ウルソデオキシコール酸、一部の脂質代謝改善薬糖代謝の改善薬で治療効果があることがわかっています。
当院では、血管年齢の測定(血管の硬さ)をして動脈硬化の程度を判定したり、カラードップラーエコーによる頚動脈エコーで頸動脈の壁の厚さ(IMT)を測定したり、プラークというコレステロールの塊が頸動脈に存在しないかなどを調べます。 提携病院にて脳MRI,MRA,頚動脈MRA、下肢動脈MRA、内臓脂肪面積の測定を行い参考とします。
